1977年からご縁いただいている我が町にある知る人ぞ知る、焼き鳥太郎。繁華街のズッと外れに位置していながら、まぁ繁盛している店だった。ここに初めて連れてきてもらったのは、山荘の先輩でした。以来、よく通いました。マスターの塩コショウを振る手捌きは見事でカウンターに座るとそのテクニツクを見るのが楽しみでした。ガラスの瓶に入っている塩胡椒をそれぞれカチカチ軽くぶつけながら肉にかける仕草は心地よくそのカチカチが耳に入ったものです。
暫く店を閉めていて再開の話しを聞いてからは、孫家族とも訪れ、隣家の娘も大ファンで孫たちをジサマ、バサマに預けて二人で店に行くこともありました。
再開して予約の電話を入れましたら、「オッオー、さとう君かぁ」と覚えてくれていたのには本当に感激でした。マスターのメガネの奥からの優しい眼差しを忘れることはないと思います。
ご冥福を心からお祈りします。合掌