エッーと声を挙げた。カミさんがなんでそんなデカイ声だすの、と自分がその声に驚いたものだから、腹もたったのだろう、叱られた。
イヤァ、いつかはその日はくるものだけども、寂しく残念だ。1974年半年間のスイス研修を終え10月に帰国して直ぐに、長嶋さんの引退セレモニーをテレビで見る事になった。グランド一周しているミスターに「ナガシマ~やめるなぁ」の声援が飛ぶ。何度もなんどもタオルで涙を吹きながら歩くその姿にこちらも嗚咽する。
監督に就任した翌年、当時熱海のホテルに勤務し、寮で生活していた。人事課長もチョンガーの身だったから、1年先輩のS先輩と同じ部屋にいた。確か9月だったと思う。課長が突然として、オイ、S,佐藤神宮にナイター見に行くか、と言う。熱海から小田原まで移動し、そこから小田急で新宿。そしてタクシーで神宮球場に行ったと思う。
三塁側内野スタンドでの観戦で、王選手が現役だった。三塁コーチャーズボックス付近で二人ならんだ時、190の背番号に思わず笑った思い出がある。そして、今も鮮明に覚えている神宮球場のナイター照明。その綺麗な輝きは晴れ渡った首都の秋の夜空に燦然と輝いていた。
熱海の思い出と共に神宮球場での初めてのプロ野球観戦がある。そしてそこに監督一年目のミスターの思い出も忘れられない思い出なのである。
ミスターは巨人軍は永久に不滅と言った。私たちにはミスターこそが永久に不滅なのである。心からご冥福お祈りします。今日の昼のNHKニュースは冒頭から逝去のニュースが11分続き、林官房長官もコメントを出した。1人のプロ野球選手の逝去ではない。敗戦の国民をいつでも明るく、暖かく照らす太陽であり、燦然と輝く巨星であったのだ、とつくづく今改めて思う。
暫くは特番が続くから懐かしみたい。これから町内の開発説明会に行きます。